図4.2.2−26〜図4.2.2−36より、茅場町2両目と他の車両における、同一降車人数に対する降車所要時間には明確な差異がないことがわかる。この原因として以下のことが考えられる。 ?@ 乗車待ち客はドアの前を十分に開けて降車完了を待っているため、降車所要時間増大の要因とならない。 ?A 茅場町2両目のように狭い降車空間を乗客が移動することによって、ホーム混雑度を増大させ、降車所要時間増大の要因となる可能性があるが、今回測定時の混雑度では、降車所要時間を増大させるレベルまで到達していない。つまりホーム混雑度が図4.2.2−2中の?@の領域であると考えられる。 d.降車所要時間とドア幅の関係について 図4.2.2−14、図4.2.2−25、図4.2.2−37にワイドドア車とそれ以外の車両についての降車所要時間の関係を示す。車内混雑度との相関もあるため明確な相関を見ることはできないが、各図中の近似直線より下側にプロットされるポイントが多いことから、ワイドドア車投入による、同一降車人数における降車所要時間短縮効果が現れていると考えられる。ただし、サンプル数が少なく、値のばらつきが大きいことから、以降の降車所要時間算出式のパラメータとして扉幅は含めない。(ワイドドア車のドア幅:1800mm、05系普通車のドア幅:1300mm) 文献(*1−11) 表4.2.2−1にこれらの分析結果をまとめる。 表4.2.2−1 降車時の実測データの分析項目と結果
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